「きらら」気になってる

「きらら」という文芸PR誌があって、作家さんのロングインタビューが載っているので仕事の参考にとちょこちょこチェックしている。小説の連載は、まとまってから読むことがおおいので、それほど連載に注目してはいないのだが、ここで現在、佐藤正午に「小説のつくり方」というテーマでメールインタビューをするという連載が続いている。
これが気になってしようがない。第1回から、インタビュアーと何だか噛み合わないメールのやりとりをしていたが、齟齬は回を追うごとに大きくなり、いよいよインタビュアーの交代という事態にまで発展している。
思えば、インタビュアーの最初のメールが「佐藤さん、疲れませんか?」で、いったいなぜにこのインタビュアーは佐藤正午と同じ地平からスタートするのだ、なぜ質問ではなく強引な共感を求めるところから入っていくのだ、と思ってはいたのだが。何より、インタビュアーの交代なんて、マジ心臓に悪い。平常心ではとても読めない。
が、ふと頭をもたげる疑問。これって、ホントにインタビューなんだろうか。自作自演じゃないのか。憑依力のある作家だけに、女性ライターらしき人物になりすまし、しかも佐藤正午という作家のキャラも実は別立てで、あとで「これはフィクションでした」となるんじゃないか、と考えたりしている。2009年11月号で、連載は4回目に突入。早く先が読みたい。