気がゆるんだ土曜日

仕事がたまっているのに、まるまる家のことしたりお昼寝したり。いかーん!
買い物までしちゃった。グリーンのトップス。
いかーん!!!
これからお仕事します。ばか。

最近の読書。
嶽本野ばら『タイマ』
よかった! 語り手の男性は野ばらちゃんを彷彿させる大麻で逮捕された男性で、その恋人がパンクなストリッパー。が、たぶんこのストリッパーは想定読者。読者への壮大なラブレター、と見た。

藤谷治を立て続けに2冊。
『洗面器の音楽』
語り手は、古書店を営みながら書き続けている売れない作家。彼がある風俗嬢と会って、その人にどんどんのめりこんでいくんだけど、ある日彼女は姿を消す。それと入れ替わるように、風俗嬢をモデルにした小説を書き始める語り手。風俗嬢惨殺の新聞記事を見て、それが彼の風俗嬢ではないかと思い始めるのだが、風俗嬢と結婚しましたので・・・と言いに来るナゾの男がいて、失踪した作家の担当編集がいて。
現実と妄想がどんどん浸食し合う小説。失踪が絡むストーリーといい、好み。
『二都』
創業者社長の跡取り息子は、権力闘争に負けたせいで45歳にしてすでにお飾り重役の悠々人生を送っている。彼に関わるのはふたりの女性。父が死んで再会する三歳違いの義母。これがなんとも色っぽい女性。元社員がカルトにかかわっているというニュースを突き止め、連絡先を知らないかとコンタクトしてくる27歳の女性ジャーナリスト。こちらは美人だけど、もっとドライな感じ。
ふたりの魅力を愛でながら、東京と鎌倉を行き来する主人公。何かが起きそうで起きない。何もないと思っていたら、とんでもないことが起きる。
非常にクラシックな印象と、リアルな手応えと。
ただ、いちばん印象深かったのは、鎌倉編でのほの暗い官能。